E26口金シリカ電球は、日本の明かり、いや、世界の明かりを支えてきた最も有名な電球ではないでしょうか。そのシリカ電球もいよいよ生産中止の方向に進む中、次世代商品として定着し始めているのが、皆様よくご存知のLEDです。ここ最近ではたくさんの種類のLED電球が開発され、最近では、全光束もずいぶん上がって明るくなり、イニシャル、ランニング両面でも性能を発揮しているといってもいいのではなでしょうか。
さて、今回ちょっとした実験をしてみました。シリカ電球は電圧を調節してやれば簡単に暗くしたり明るくしたり調光が出来るのに対し、LEDでは、まだ調光可能な物の種類は多くないようです。そこで現在発売されている最もハイスペックなシリカ型LED電球と、普通シリカ電球の光り方の比較をしてみました。
今回採用したのは MITSUBISHI MILIE という商品で全光束810ルーメンという普通シリカ電球の全光束にかなり近く尚且つ調光が出来るという優れものです。価格は3000円~3500円とかなり高いです。
結果は、明るさや光の方向なども全般を照らせており、調光MAXでセードをつけた状態では違いはわかりませんでした。しかし調光性能は、はっきり言って使えたものではないという感じでしょうか。調光範囲が狭く、あるところから突然暗くなり始め、突然消えてしまうといった感じで、極限までぎりぎり微調整が出来ませんでした。まさに、アナログとデジタルの違いのイメージです。演出性については比較にならないです。省エネとエコを追求するのはとても大事ですが、すぐにきれてしまうけど、フィラメントが醸し出すあの暖かな光に代わるものは、まだしばらくの間難しいのではないでしょうか。シリカ電球は、なくなってしまってはいけないのではないかというような思いが強く湧き出ています。